「iPadを、家の外でもWi-Fiを探さずに自由に使いたい」 「スマホからのテザリングは、バッテリーが気になるし、なんだか面倒…」 「楽天モバイルの安いSIMを、iPadに入れて使えたら最高なのに!」
そのようにお考えのiPadユーザーの皆さん。結論から申し上げます。楽天モバイルのSIMは、iPadで利用することが可能であり、その組み合わせはあなたのiPadの活用シーンを劇的に広げる、非常に強力な選択肢となります。
しかし、スマートフォンでの利用とは異なる、iPadならではの注意点や、知っておくと便利な「裏ワザ」も存在します。
当ブログ「楽天モバイル大全」では、2025年7月16日現在の最新情報に基づき、楽天モバイルをiPadで利用するための対応機種、具体的な設定手順、そして「Rakuten Link」や「SMS認証」といった課題をクリアするテクニックまで、その全てを徹底的に解説します。 乗り換えで最大20,000ポイント還元!楽天モバイルのお得なキャンペーンはこちら
まずは結論!iPadで楽天モバイルは使える?
はい、使えます。ただし、「データ通信」がメインとなり、「音声通話」には一部制約がある、と理解しておくのが正確です。
- データ通信: 楽天回線+パートナー回線の広大なエリアで、快適なデータ通信が可能です。
- 音声通話: iPadは通話機能を持たないため、通常の電話はできません。しかし、「Rakuten Link」アプリを使えば、iPadからでも国内通話が無料になります(後述)。
- SMS: データ通信専用のSIMとして扱われるため、SMSの送受信はできません。ただし、これも解決する「裏ワザ」があります。
ステップ1:お持ちのiPadが楽天モバイルに対応しているか確認する
全てのiPadで楽天モバイルが使えるわけではありません。以下の条件を確認してください。
大前提:「Wi-Fi + Cellularモデル」であること
iPadには、Wi-Fi環境でしか通信できない「Wi-Fiモデル」と、SIMを挿入して単体でモバイルデータ通信ができる「Wi-Fi + Cellularモデル」の2種類があります。楽天モバイルのSIMが使えるのは、当然ながら後者の**「Wi-Fi + Cellularモデル」のみ**です。
対応機種一覧と確認方法
楽天モバイル公式サイトでは、楽天回線に対応するiPadのモデルが公開されています。
対応iPadモデル(一例) | SIMタイプ |
iPad Pro (第4世代以降) | nanoSIM / eSIM |
iPad Air (第4世代以降) | nanoSIM / eSIM |
iPad mini (第6世代以降) | nanoSIM / eSIM |
iPad (第7世代以降) | nanoSIM / eSIM |
お持ちのiPadのモデルは、「設定」→「一般」→「情報」の「モデル名」で確認できます。
eSIM対応iPadなら、さらに便利
近年のiPadは、物理的なSIMカードだけでなく、eSIMにも対応しています。eSIMを利用すれば、申し込みから開通まで全てオンラインで完結するため、SIMカードの到着を待つ必要がありません。
ステップ2:楽天モバイルの申し込みとSIMの選択
iPadで利用する場合も、申し込むプランはスマートフォンと同じ**「Rakuten最強プラン」**です。iPad専用のプランは存在しません。
申し込み時に、物理的な「nanoSIM」か、デジタルの「eSIM」かを選択します。すぐ使いたいならeSIMがおすすめです。 月額3,278円でデータ使い放題!楽天モバイル「最強プラン」の詳細を見る
ステップ3:iPadでの初期設定(APN・eSIM設定)の手順
SIMが手元に届いたら(eSIMの場合は発行されたら)、iPadで設定を行います。
APN設定の手順【画像付き解説】
楽天モバイルのSIMをiPadで使うには、多くの場合、APNの手動設定が必要です。
- iPadの「設定」アプリを開き、「モバイルデータ通信」をタップします。
- 「APN設定」の項目をタップします。
- 「モバイルデータ通信」の欄にある「APN」に、半角英数で「rakuten.jp」と入力します。ユーザー名とパスワードは空欄のままでOKです。
これだけで、iPadが楽天モバイルのインターネットに接続されるようになります。
eSIMの設定手順
eSIMの場合は、「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」と進み、楽天モバイルから提供されたQRコードをiPadのカメラで読み取るだけで、簡単に設定が完了します。
【上級編】iPadでRakuten LinkやSMS認証を使う裏ワザ
ここからが、この記事の核心です。通話機能のないiPadで、Rakuten LinkやSMS認証といった機能を活用するテクニックをご紹介します。
① SMS認証をクリアするテクニック
LINEなど、多くのアプリの初期設定にはSMS認証が必須です。しかし、iPadはSMSを受信できません。この問題を解決する手順は以下の通りです。
- まず、楽天モバイルのSIM(物理またはeSIM)を、一旦iPhoneやAndroidスマートフォンに設定します。
- そのスマートフォンで、LINEなどのSMS認証が必要なアプリをインストールし、認証を完了させます。
- 認証が終わったら、SIMを抜き(eSIMの場合は再発行手続き)、本来使いたかったiPadにSIMを戻します。
この一手間を加えることで、iPadでもあらゆるアプリを不自由なく利用できるようになります。
② Rakuten LinkをiPadで使う方法
- 上記①の方法で、あらかじめスマートフォン側でRakuten Linkの利用開始(SMS認証)を済ませておきます。
- iPadのApp Storeから「Rakuten Link」アプリをインストールします。
- 楽天IDでログインすれば、iPadが**「Wi-Fiタブレット版Rakuten Link」**として機能するようになります。
これにより、iPadを使って、Wi-Fi環境や楽天モバイルのデータ通信下で、固定電話や携帯電話へ無料で電話をかけることが可能になります。まさに、iPadが「電話」に進化する瞬間です。
iPadでの利用に関するよくある質問(FAQ)
Q1. iPadでテザリングはできますか? A1. はい、可能です。iPadを親機として、PCやゲーム機などをインターネットに接続できます。データ利用量も無制限です。
Q2. 最強家族プログラムの対象になりますか? A2. はい、対象になります。iPadで契約した回線も、家族グループに参加すれば、毎月110円の割引が適用されます。
Q3. スマホからのテザリングより、iPad単体契約の方が良い? A3. 利便性は、iPad単体契約が圧倒的に上です。スマホのバッテリーを気にする必要がなく、いつでもどこでもiPad単体でネットに繋がるのは非常に快適です。コストを最優先するならテザリング、快適性を求めるなら単体契約がおすすめです。
まとめ:楽天モバイルSIMで、あなたのiPadはもっと自由になる
楽天モバイルのSIMをiPadで利用する方法を、その注意点や裏ワザまで含めて解説しました。
- 利用できるのは「Wi-Fi + Cellularモデル」のiPad。
- APN設定(rakuten.jp)は必須。
- SMS認証やRakuten Linkの利用は、一度スマホを経由する「裏ワザ」で解決可能。
- データ無制限・テザリング無料で、活用の幅は無限大。
月々わずかなコストで、あなたのiPadを「いつでもどこでもネットに繋がる最強のタブレット」へと進化させることができます。ぜひ、この快適さを体験してみてください。