楽天モバイルの速度制限を徹底解説｜データ無制限で本当に制限はかからない？“公平なサービス”とは

「楽天モバイルの“データ無制限”って、本当に無制限なの？」
「月3,278円で使い放題なんて、うますぎる。どうせ、たくさん使ったら速度制限がかかるんでしょ？」
「公式サイトに小さく書いてある『公平なサービス提供のため、通信速度の制御を行う場合があります』って、結局どういうこと？」

楽天モバイルへの乗り換えを検討する際、誰もが抱くこの「速度制限」に関する疑念。大手キャリアが「無制限」と謳いながらも、テザリングには容量制限を設けていたり、短期間での大容量利用者に制限をかけたりしてきた歴史を知っていればこそ、楽天モバイルの「完全無制限」という言葉を、素直に信じられないのも当然です。

この記事では、楽天モバイルの「データ無制限」の“真実”に迫ります。旧プランとの違い、他社プランとの比較、そして「公平なサービス」という言葉の裏に隠された（あるいは、隠されていない）楽天モバイルのスタンスを、徹底的に解き明かします。

結論：楽天モバイルは「本当にデータ容量での速度制限がない」唯一のキャリア

まず、最も重要な結論から申し上げます。2025年10月現在、「Rakuten最強プラン」は、月間のデータ利用量（100GBや200GB使ったとしても）や、テザリングの利用量に応じた速度制限（ペナルティ）が、本当に一切ありません。

これは、他社の大容量プランとは一線を画す、楽天モバイルの最大の強みであり、その“最強”たる所以です。では、なぜ多くの人がいまだに不安を感じるのでしょうか。その理由を、過去のプランから紐解いていきましょう。

なぜ「速度制限の噂」が消えないのか？旧プランの“トラウマ”

楽天モバイルの評判を調べる上で、多くの人が混乱するのが、2023年6月以前の「旧プラン」の情報です。

旧プランの仕様：「パートナー回線は月5GBまで」という悪夢

かつての楽天モバイルのプランでは、「楽天回線エリア」はデータ無制限でしたが、それを補う「パートナー回線（au回線）」での通信は、月間5GBまでという厳しい上限が設けられていました。

当時の楽天回線エリアはまだ発展途上だったため、多くのユーザーが、気づかないうちにパートナー回線に接続しており、月の途中で5GBの上限に達してしまいました。そして、上限を超過すると、通信速度は最大1Mbpsという、動画視聴などが困難になるレベルにまで制限されてしまったのです。

この「いつの間にか5GBを超えて、制限がかかる」という体験が、多くのユーザーにとって“トラウマ”となり、「楽天モバイル＝結局、制限がかかる」という根強いイメージを植え付けました。

現在の「最強プラン」：パートナー回線の制限を“完全撤廃”

しかし、現在の「Rakuten最強プラン」では、この**パートナー回線（au回線）の5GB上限が、完全に撤廃されました。**
これにより、ユーザーは日本全国どこにいても、楽天回線に繋がっていようが、au回線に繋がっていようが、データ容量を一切気にすることなく、真の「無制限」を享受できるようになったのです。

つまり、あなたが今ネットで見かける「5GB制限」や「1Mbpsに制限された」という口コミは、全てこの旧プラン時代の“古い情報”なのです。

楽天モバイル（MNO）と、他社「無制限プラン」の“制限”を徹底比較

「無制限」という言葉の定義は、キャリアによって異なります。楽天モバイルがいかに革新的か、他社と比較してみましょう。

ご覧の通り、他社の大容量プランは、スマートフォンの通信自体は「無制限」でも、**PCやタブレットにWi-Fiを飛ばす「テザリング」には、30GB～50GBという明確な上限**を設けています。

一方、楽天モバイルは、この**テザリングすらも完全無制限**です。これこそが、楽天モバイルが「家の固定回線代わりになる」と言われる最大の理由であり、他社にはない圧倒的な優位性です。

【注釈の真相】「公平なサービス提供のための制御」とは何か？

とはいえ、楽天モバイルの公式サイトにも、「公平なサービス提供のため、通信速度の制御を行う場合があります」という、あの“嫌な一文”が書かれています。これは一体どういう意味なのでしょうか？

これは、「月に100GB使ったユーザーを狙い撃ちにして、月末まで制限をかける」といった、ペナルティ的な意味ではありません。

これは、以下のような、ごく例外的で公共性の高い状況において、ネットワーク全体を守るために行われる、**全てのキャリアが共通して行う「通信制御」**のことを指しています。

• ① 大規模災害の発生時：
  地震や台風などで特定の基地局に安否確認の通信が殺到した際、緊急通報（110番など）を優先させるため、一時的にデータ通信の速度を制御する場合があります。
• ② ネットワーク輻輳（ふくそう）時：
  大規模なイベント会場（花火大会やコンサートなど）で、数万人が一斉にスマホを使い、特定の基地局のキャパシティがパンクしそうになった際、通信が完全にダウンするのを防ぐために、一時的に速度を制御する場合があります。

つまり、あなたが常識的な範囲（例えば、自宅で月に数100GB）でデータ通信を利用している限りにおいて、あなた個人を対象とした「使いすぎペナルティ」としての速度制限は、楽天モバイルには存在しない、ということです。

まとめ：「速度制限」を恐れる必要は、楽天モバイルにはない

楽天モバイルの「速度制限」に関する、あらゆる疑問点や噂について、その真相を解説しました。

• 「5GB制限」や「1Mbps制限」といった情報は、全て“旧プラン”の古い情報である。
• 現在の「Rakuten最強プラン」は、パートナー回線（au回線）を含め、データ利用量による速度制限は一切ない。
• 他社が制限を設けている「テザリング」すらも、楽天モバイルは完全無制限である。
• 規約にある「制御」とは、災害時などの例外的な措置であり、個人へのペナルティではない。

「データ無制限」という言葉を、日本で唯一、本当の意味で実現しているのが楽天モバイルです。「ギガ不足」や「速度制限」といった、これまでのスマートフォンにまつわるあらゆるストレスから解放される。その圧倒的な自由度こそが、「Rakuten最強プラン」の最大の価値なのです。