※本ページはプロモーションが含まれています
「楽天モバイルに申し込んだけど、自宅がまさかの圏外だった！」
「契約したばかりだけど、電波が不安定すぎて使い物にならない…」
「こういう時、クーリングオフってできないの？違約金は？」
楽天モバイルへの乗り換え後、もし「電波が入らない」といった致命的な問題に直面したら…。契約したばかりなのに、と血の気が引いてしまいますよね。特に、端末もセットで分割購入してしまった場合、その支払いをどうすればいいのか、途方に暮れてしまうかもしれません。
ご安心ください。日本の法律では、そのような利用者を守るためのセーフティネットが用意されています。それが「初期契約解除制度（通称：8日間キャンセル）」です。
この記事では、楽天モバイルを契約した後に「失敗した！」と思った場合、どのようにこの「8日間キャンセル」を行使すればよいのか、その具体的な条件、手順、そして通常の解約との決定的な違いを徹底的に解説します。
結論：「電波が不十分」なら、端末代金も含めたキャンセルが可能
まず、最も重要な結論からお伝えします。楽天モバイルは「初期契約解除制度」の対象キャリアです。
もしあなたが楽天モバイルを契約後、「自宅や職場がサービスエリア内だと説明されたのに、実際には電波が著しく不十分（圏外・不安定）で利用できない」という状況であれば、契約から8日以内に申告することで、その回線契約をキャンセルすることが可能です。
さらに、その回線契約と同時に購入したスマートフォン（iPhoneやAndroidなど）も、返品することで、端末の購入契約そのものをキャンセル（＝分割払いを無効に）できる場合があります。これこそが、通常の「解約」とは異なる、この制度の最大のメリットです。
「8日間キャンセル」と「通常の解約」の決定的違い
この2つは、似ているようで全くの別物です。楽天モバイルは、そもそも「通常の解約」でも違約金は0円ですが、「8日間キャンセル」にしかないメリットが存在します。
| ① 通常の解約 | ② 8日間キャンセル（初期契約解除） | |
| 違約金 | 0円 | 0円 |
| 解約月の料金 | 解約日までのデータ利用量に応じたプラン料金が発生 | （発生するが、免除される場合あり） |
| 端末代金 | 支払い義務が残る （分割払いは継続） |
◎ 支払い義務がなくなる （端末の購入契約自体をキャンセル） |
| 利用できる条件 | 誰でも、いつでも可能 | 契約から8日以内で、かつ 「電波不良」などの正当な理由が必要 |
つまり、端末をセットで購入してしまった場合に、その端末ごと返品して契約を“なかったこと”にできるのが、「8日間キャンセル」の最大の強みなのです。
楽天モバイルで初期契約解除（8日間キャンセル）が認められる条件
「クーリングオフ」とは異なり、この制度は「何となく気に入らない」といった理由では使えません。法律で定められた、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
条件A：電波状況が不十分だった場合（最も一般的な理由）
これが、読者の皆様にとって最も重要な条件です。
- 自宅や職場が、楽天モバイルの公式サイトのエリアマップ上で「サービスエリア内」となっている。
- しかし、実際に契約して使ってみたところ、「圏外」になる、または「電波が著しく不安定」で、通話やデータ通信がまともに利用できない。
この2点を満たしている場合、制度適用の正当な理由となります。
条件B：契約書面や説明が不十分だった場合
契約時に、楽天モバイル側から重要事項（料金、契約内容など）についての説明がなかったり、交付された書面に不備があったりした場合も、キャンセルの対象となります。（オンライン契約では、ご自身が「同意」ボタンを押しているため、この理由が適用されるケースは稀です）
【実践ガイド】8日間キャンセルの具体的な手順と連絡先
もし、あなたが「電波不良」でキャンセルを決意した場合、以下の手順で進めてください。
ステップ1：期限の「8日」を確認する
「8日以内」のカウントが始まるのは、「契約書面（オンラインの場合は『ご契約内容の確認方法』の案内メール）を受領した日」または「サービス提供開始日」の、どちらか遅い方です。起算点を間違えないよう注意しましょう。
ステップ2：「my 楽天モバイル」からは手続きしない！
【最重要】「my 楽天モバイル」アプリやWebサイトから「解約」の手続きをしてはいけません。あれは「通常の解約」であり、端末代金の支払いは残ってしまいます。
ステップ3：「電話」でオペレーターに申告する
初期契約解除は、必ず「楽天モバイルコミュニケーションセンター」への電話で申告する必要があります。
- 楽天モバイルコミュニケーションセンター
（楽天モバイルの電波から）155（無料）
（それ以外の電話から）050-5434-4653（有料）
オペレーターに繋がったら、「初期契約解除制度を利用して、キャンセルしたい」と明確に伝えてください。理由を聞かれますので、「自宅がエリア内のはずなのに、電波が圏外で全く使えないため」と、具体的に回答します。
ステップ4：端末を返送する
申告が受理されると、購入したスマートフォン一式（箱、付属品含む）を返送するための案内がされます。指定された住所へ、着払いなどで端末を返送します。
8日間キャンセルを利用する際の注意点
注意点①：端末の傷や破損、付属品の欠品はNG
端末を返品する際、あなたの過失による落下で画面が割れていたり、大きな傷がついていたり、付属品（箱、充電ケーブルなど）が欠けていたりすると、キャンセルの対象外となり、端末代金（または修理費用）を請求される可能性があります。「お試し」期間中は、端末を絶対に傷つけないよう、丁重に扱いましょう。
注意点②：利用した分の料金は発生する
契約がキャンセルされるまでの間に、実際に利用した分の料金（プラン料金の日割り分、Rakuten Link以外で発信した通話料など）は、原則として支払う必要があります。
注意点③：「短期解約」とは異なる
「電波が入らない」という正当な理由での初期契約解除は、あなたの権利の行使です。キャンペーン目的の「短期解約」とは全く異なるため、「社内ブラック」に登録されるといったペナルティを過度に心配する必要はありません。
まとめ：契約前の「エリア確認」こそが最大の防御策
楽天モバイルの「8日間キャンセル」について解説しました。
- 楽天モバイルは「初期契約解除制度」の対象である。
- 契約から8日以内なら、「電波不良」を理由に、端末ごとキャンセル（返品）できる。
- 手続きは「my 楽天モバイル」からではなく、必ず「電話」で行う必要がある。
- 端末の破損や付属品の欠品があると、キャンセルできないリスクがある。
このセーフティネットの存在は、楽天モバイルの契約を後押しする大きな安心材料です。しかし、この制度はあくまで「最終手段」。最も賢明なのは、契約前に公式サイトのエリアマップでご自身の生活圏の電波状況をしっかりと確認し、そもそもキャンセルする必要がない、万全の状態で契約することです。
（エリア確認の詳細は、当ブログの『楽天モバイルのエリア確認方法』をご覧ください）