「とにかくスマホ代を安くしたいけど、選択肢が多すぎてわからない…」
「楽天モバイルとワイモバイル、名前はよく聞くけど、何が違うの?」

月々の通信費を賢く節約したいと考えたとき、必ず候補に挙がるのが、MNO(自社回線を持つキャリア)として革新的なプランを提供する「楽天モバイル」と、ソフトバンクの高品質な回線を安価に利用できるサブブランドとして絶大な人気を誇る「ワイモバイル」です。

特に2025年9月25日から、ワイモバイルが新料金プラン「シンプル3」を開始したことで、両社の比較は新たな局面を迎えています。

【結論】先に結論!データ利用量と「家族・家のネット」が選択の分かれ道

詳細な比較の前に、まず結論からお伝えします。あなたの使い方、そして家族構成や自宅のインターネット環境によって、おすすめのサービスは明確に分かれます。

  • 楽天モバイルがおすすめな人
    • データを気にせず無制限で使いたい人
    • シンプルな料金プランを好む人
    • 通話が多い
  • ワイモバイルがおすすめな人
    • 毎月のデータ量が30GB以下で安定している人
    • 家族みんなで契約して割引を受けたい人
    • 自宅のネットがソフトバンク光/Airの人
    • 通信の安定性を最重要視する人

比較①「料金体系」- “自動段階制”の楽天 vs “固定容量+割引”のワイモバイル

楽天モバイル「Rakuten最強プラン」の料金

楽天モバイルは、使ったデータ量に応じて料金が自動で決まる、非常にシンプルな「自動段階制」です。割引などを考えず、誰でもこの価格なのが特徴です。

データ利用量月額料金(税込)
~3GB1,078円
3GB超~20GB2,178円
20GB超3,278円(データ無制限)

ワイモバイルの新料金プラン「シンプル3」(2025年9月25日~)

ワイモバイルは、決まったデータ容量を選ぶ「固定容量制」です。さらに、「おうち割 光セット(A)」または「家族割引サービス」、そして「PayPayカード割」という強力な割引を適用できるかが、料金を大きく左右します。

プラン名データ容量基本料金(税込)最大割引適用後の料金
シンプル3 S5GB3,058円858円
シンプル3 M30GB4,158円1,958円
シンプル3 L35GB5,258円3,058円

※最大割引は「おうち割 光セット(A)」と「PayPayカード割」の併用時。家族割引の場合は割引額が異なります。

比較②「通信品質・速度」- “楽天・au”連合 vs “ソフトバンク”本家回線

  • 楽天モバイル:自社回線(プラチナバンド含む)とau回線のローミングで全国をカバー。サービス開始当初に比べ、品質は飛躍的に向上しています。
  • ワイモバイル:ソフトバンクのサブブランドであり、通信回線はソフトバンクと全く同じものを使用しています。お昼休みなどでも速度が低下しにくい、高品質で安定した通信に定評があります。

結論:純粋な通信の「安定性」「安心感」を最重要視するならば、ソフトバンク回線をそのまま使えるワイモバイルに軍配が上がります。

比較③「通話料金」- “アプリで無料”の楽天 vs “標準アプリ+オプション”のワイモバイル

  • 楽天モバイル:「Rakuten Link」アプリを使えば、国内通話はいつでも完全に無料です。
  • ワイモバイル:通常の通話は22円/30秒。有料オプションとして、「だれとでも定額+(10分かけ放題)」(月額880円)「スーパーだれとでも定額+(完全かけ放題)」(月額1,980円)が用意されています。(※シンプル3 Lは10分かけ放題が無料)

結論:アプリ利用に抵抗がなく、長電話が多いなら楽天モバイル。標準アプリで、かつ短い電話が多いならワイモバイルの10分かけ放題が便利です。

【最終VERDICT】あなたに最適なキャリアはどっちだ?

こんな人は「楽天モバイル」がおすすめ

  • とにかくシンプルな料金プランが良い
  • 毎月30GB以上のデータを消費する
  • 通話料を1円も払いたくない
  • 割引の対象ではない単身者

こんな人は「ワイモバイル」がおすすめ

  • 家族みんなで同じキャリアに乗り換えたい
  • 自宅のインターネットがソフトバンク光またはソフトバンクAirである
  • 通信の安定性を何よりも重視したい
  • 毎月のデータ利用量が30GB以下に収まっている

まとめ:あなたの「環境」が、最適なキャリアを決める

楽天モバイルとワイモバイル、両社の特徴を比較しました。

  • 楽天モバイル:「割引不要のシンプルさ」と「データ無制限」が魅力のオールラウンダー
  • ワイモバイル:「割引適用時の安さ」と「ソフトバンク品質の安定感」が魅力の優等生

ご自身のデータ利用量だけでなく、「家族構成」や「自宅のインターネット環境」といった、あなたを取り巻く「環境」を整理することが、後悔しないキャリア選びの最も重要な鍵となります。