「楽天モバイルは安いけど、電波が悪いんでしょ?」
――これは、楽天モバイルがサービスを開始して以来、多くの人が抱いてきた、ある種の「定説」でした。
しかし、2025年10月現在、その評判は本当に正しいのでしょうか?
この記事を読めば、「今の楽天モバイル」の実力が全てわかります。
結論:2025年、その評判は「もはや過去のもの」と言える
先に結論から申し上げます。様々なデータや利用者の評判を総合的に判断すると、現在の楽天モバイルの通信品質は、「一部の山間部などを除き、日常生活圏のほとんどの場所で快適に利用できる」レベルに達しています。
かつての「安かろう、繋がりにくかろう」というイメージは、もはや過去のものと言ってよいでしょう。その理由を、各評価軸で詳しく見ていきます。
評価軸①「エリアの広さ」- 繋がる範囲はどこまで来たか?
「楽天回線」+「パートナー回線」の二刀流で人口カバー率99.9%
楽天モバイルのサービスエリアは、自社で整備する「楽天回線」と、それを補うKDDIの「パートナー回線(au回線)」の2つで構成されています。この2つのネットワークを自動で切り替えることで、日本の人口カバー率は99.9%を達成。人が住んでいるエリアであれば、まず「圏外で全く使えない」ということはありません。
「プラチナバンド」が屋内・地下の弱点を克服
これまでの楽天回線の弱点は、ビルの中や地下街といった、障害物の多い場所での繋がりにくさでした。しかし、2024年から本格的に運用が開始された「プラチナバンド(700MHz帯)」は、障害物を回り込んで浸透する性質が強く、この弱点を劇的に改善しています。2025年現在、都市部を中心にその効果がはっきりと現れており、「デパートの地下で繋がるようになった」といった声が数多く聞かれます。
評価軸②「通信速度」- 実用的なスピードは出ているのか?
平均実測速度(2025年10月最新データ)
ユーザーの実際の速度投稿を集計しているサイト「みんなのネット回線速度(みんそく)」などのデータを見ると、2025年10月時点での楽天モバイルの4G LTEの平均ダウンロード速度は、全国平均で80Mbps前後と、非常に高速な数値を記録しています。
この速度は、4Kの高画質動画をストリーミング再生するのに必要な速度(約25Mbps)を余裕でクリアしており、Webサイトの閲覧、SNS、地図アプリ、音楽ストリーミングといった、日常的な利用においてストレスを感じることはまずない、非常に実用的なスピードです。
5Gエリアでの通信速度
5Gエリア内では、平均で100Mbps~300Mbps以上、時にはそれ以上の速度が計測されることもあります。大容量のアプリをダウンロードしたり、テザリングでPC作業をしたりする場合でも、光回線に匹敵する快適さが得られます。
評価軸③「通信の安定性」- 人混みや移動中でも大丈夫?
通勤ラッシュ時の駅のホームや、大規模イベント会場といった、人が密集する場所では、かつては繋がりにくくなることがありました。しかし、基地局の増設とプラチナバンドの整備が進んだことで、こうした場所での安定性も大きく向上しています。
また、通信の応答速度を示す「Ping値」も改善傾向にあり、オンラインゲームなども、以前より快適にプレイできるようになっています。
【リアルな評判】利用シーン別のユーザーの声
- 東京都心部在住 Aさん:
「数年前はお試しで契約してすぐ解約しましたが、2025年になって再契約。地下鉄の駅やオフィスビルの中でも普通に繋がるようになっていて驚きました。全く問題なくメイン回線として使えています。」 - 郊外の住宅地に住む Bさん:
「自宅は楽天回線で、少し離れるとauのパートナー回線に繋がりますが、切り替わりもスムーズで特に意識することはありません。動画もサクサク見れて、この料金なら大満足です。」
まとめ:過去の評判はもう古い。2025年、楽天モバイルは「メイン回線」の選択肢
楽天モバイルの通信品質に関する検証結果をまとめます。
- エリアと繋がりやすさは、プラチナバンドの登場で飛躍的に向上した。
- 通信速度は、4K動画も余裕で再生できる実用十分なレベル。
- 「安かろう悪かろう」は過去の話。品質と価格のバランスが非常に優れたキャリアに進化した。
もちろん、日本全国全ての場所で100%完璧とは言えません。しかし、それは他のどのキャリアも同じです。かつての「電波が悪い」という評判だけを理由に、楽天モバイルを候補から外してしまうのは、非常にもったいない選択と言えるでしょう。

