「楽天モバイルは安いけど、たまに繋がりにくいのが不安…」 「docomoやauの安定性は捨てがたい。でも楽天モバイルの無料通話も魅力…」
そんな悩みを一挙に解決する、スマートフォンの上級テクニックが**「デュアルSIM」**です。1台のスマホで2つのキャリアを契約し、それぞれの「良いとこ取り」をすることで、あなたのスマホライフは劇的に快適になります。
そして、そのデュアルSIM運用において、楽天モバイルは「2枚目のSIM」として、あるいは「メインのSIM」として、最高のパートナーとなり得るポテンシャルを秘めています。
当ブログ「楽天モバイル大全」では、2025年6月29日現在の最新情報に基づき、楽天モバイルを使ったデュアルSIMの具体的なメリット、おすすめの組み合わせ、そしてiPhone/Androidそれぞれの設定方法まで、その全てを徹底解説します。
デュアルSIMとは?基本の仕組みとメリットを解説
まずは基本の確認です。
1台のスマホで2つの電話番号・回線を使う技術
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンに2枚のSIMを挿入し、2つの通信プランを同時に利用できる機能です。近年のスマートフォンの多くは、物理的な「SIMカード」と、本体に埋め込まれたデジタルの「eSIM」の両方に対応しており、これにより簡単にデュアルSIM環境を構築できます。
デュアルSIMの主なメリット
- ①通信障害に強い(ネットワークの冗長化): 片方のキャリアで通信障害が起きても、もう片方の回線に切り替えて通信を続けられます。大規模障害時のバックアップとして、絶大な安心感を得られます。
- ②キャリアの「良いとこ取り」ができる: 「通話はA社、データ通信はB社」のように、各社の得意な部分を組み合わせて、自分だけの最強の料金プランを作り出せます。
- ③仕事とプライベートの使い分け: 1台のスマホで、仕事用とプライベート用の電話番号を使い分けることが可能です。
なぜ楽天モバイルはデュアルSIMに最適なのか?
数あるキャリアの中でも、楽天モバイルがデュアルSIMに最適な理由は、その唯一無二のサービス内容にあります。
① 維持費が圧倒的に安い(0GB〜3GBなら月額1,078円)
楽天モバイルは、データ利用量が3GBまでなら月額1,078円と、非常に安価に回線を維持できます。これを「普段は使わない緊急用の副回線」として契約しておけば、最小限のコストで通信障害への備えができます。
② Rakuten Linkで国内通話が無料
これが最大の強みです。例えば、メイン回線をdocomoやauにして安定したデータ通信を確保しつつ、通話はすべて楽天モバイルの「Rakuten Link」から発信する、という使い方ができます。これにより、メイン回線の高価な「かけ放題オプション」を契約する必要がなくなり、トータルの通信費を大きく節約できます。
③ データ通信が無制限で安い
逆に、楽天モバイルを「データ通信用」のメイン回線として使うのも非常に強力です。楽天回線エリアではデータを無制限に使いつつ、繋がりにくい場所ではもう一方のキャリアの回線で補う、という使い方ができます。 月額3,278円でデータ使い放題!楽天モバイル「最強プラン」の詳細を見る
【目的別】楽天モバイルと組み合わせる最強の2枚目SIMはこれだ!
では、具体的にどのキャリアと組み合わせるのがベストなのでしょうか。目的別におすすめの組み合わせをご紹介します。
【安定性重視派】docomo回線のahamoと組み合わせる
- 組み合わせ: 楽天モバイル(通話用) + ahamo(データ通信用)
- 特徴: 日本で最も繋がりやすいとされるdocomoの高品質なネットワークと、楽天モバイルの無料通話を両立させる、まさに「最強」の組み合わせ。ahamoは月額2,970円で20GBのデータ通信と5分かけ放題がついており、楽天モバイルの1,078円と合わせても、合計で約4,000円。大手キャリア単体で契約するより安く、かつ高い安定性を実現できます。
- こんな方に: 通信品質には一切妥協したくない、でも通話料は節約したい方。
【コスト最重視派】au回線のpovo2.0と組み合わせる
- 組み合わせ: 楽天モバイル(主回線) + povo2.0(副回線・バックアップ用)
- 特徴: povo2.0は基本料金0円で、必要な時に必要な分だけデータ量を「トッピング」するプリペイド式のプラン。普段は楽天モバイルを使い、万が一繋がらない場所や、通信障害が発生した時だけ、povo2.0のデータトッピング(例:24時間データ使い放題 330円)を購入して通信を確保します。合計コストを極限まで抑えつつ、au回線という強力なバックアップを手に入れられます。
- こんな方に: とにかく維持費を安くしたい、でも障害時の備えはしておきたい方。
【LINE・ヤフー利用が多い方向け】SoftBank回線のLINEMOと組み合わせる
- 組み合わせ: 楽天モバイル(データ通信用) + LINEMO(ミニプラン・通話用)
- 特徴: LINEMOのミニプラン(3GB/月額990円)は、「LINEギガフリー」という、LINEアプリのトークや通話でデータ量を消費しない独自サービスが魅力。LINEでのやり取りが多い方は、LINEMOを音声通話のメインにしつつ、それ以外のデータ通信は楽天モバイルに任せることで、データ消費を賢く管理できます。
- こんな方に: 家族や友人との連絡を、ほぼLINEで行っている方。
iPhone/AndroidでのデュアルSIM設定手順
デュアルSIMの設定は、一度覚えてしまえば決して難しくありません。
iPhoneでの設定手順
- 楽天モバイルのeSIMと、もう一方の物理SIM(またはeSIM)をiPhoneに追加します。
- 「設定」→「モバイル通信」に進むと、2つの回線が表示されます。
- 各回線に「主回線」「副回線(楽天モバイルなど)」と分かりやすい名前をつけます。
- **「デフォルトの音声回線」**で、主に電話をかける際に使う回線(例:主回線)を選択します。
- **「モバイルデータ通信」**で、インターネットに接続する際に使う回線(例:楽天モバイル)を選択します。これで設定は完了です。
Androidでの設定手順
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」と進みます。
- 有効になっている2つのSIMが表示されます。
- **「通話の設定」で使用するSIMを、「SMSの設定」で使用するSIMを、そして「モバイルデータ」**で使用するSIMを、それぞれ選択します。多くの機種では、電話をかけるたびにどちらのSIMを使うか選ぶ設定も可能です。
まとめ:デュアルSIMは、楽天モバイルの価値を倍増させる上級テクニック
楽天モバイルを活用したデュアルSIM運用について解説しました。
- デュアルSIMで、楽天モバイルの「無料通話」と他社の「ネットワーク安定性」を両立できる。
- povo2.0と組み合わせれば、最小コストで通信障害への備えが可能。
- iPhoneもAndroidも、簡単な設定で音声用・データ用の回線を自由に切り替えられる。
1つのキャリアに縛られる時代は終わりつつあります。デュアルSIMを使いこなし、それぞれのキャリアの長所を組み合わせることで、あなただけの「最強の通信環境」を構築してみてください。