「楽天モバイルって、結局どこの会社の回線を使っているの?」 「昔はドコモやauの回線だったよね?今は違うの?」 「自社回線とパートナー回線って、何がどう違う?」

楽天モバイルを検討する上で、多くの人が抱くこの根本的な疑問。その答えを知ることは、楽天モバイルという通信キャリアの「正体」と、そのサービスの価値を正しく理解する上で、非常に重要です。

当ブログ「楽天モバイル大全」では、2025年7月19日現在の最新情報に基づき、楽天モバイルが利用する回線の仕組み、その歴史、そしてユーザーにとってのメリットを、どこよりも分かりやすく徹底的に解説します。 月額3,278円でデータ使い放題!楽天モバイル「最強プラン」の詳細を見る

結論:楽天モバイルは「自社回線」を持つ、日本で4番目の携帯キャリア(MNO)です

まず、最も重要な結論からお伝えします。 現在の楽天モバイルは、ドコモ、au、ソフトバンクに続く、**日本で4社目の「自社回線網を持つ携帯電話キャリア(MNO)」**です。

ただし、まだ発展途上である自社回線網を補うため、**パートナーであるauの回線も利用できる「ハイブリッドネットワーク」**を採用しているのが、他の3社にはない大きな特徴です。

この「MNO」や「ハイブリッド」といった言葉の意味を理解するために、まずは携帯キャリアの種類から学んでいきましょう。

MNOとMVNOの違いとは?キャリアの「正体」を見分ける基本知識

日本の携帯電話サービスは、大きく分けて「MNO」と「MVNO」の2種類に分類されます。

MNO (Mobile Network Operator):自社で通信網を持つキャリア

MNOとは、自前でアンテナ基地局などの通信設備を保有し、サービスを提供する事業者のことです。航空会社で例えるなら、自社で飛行機や路線を保有・運航するJALやANAのような存在です。

  • 日本のMNO(4社のみ): ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル

MVNO (Mobile Virtual Network Operator):通信網を借りて運営する事業者

MVNOとは、上記のMNOから通信網の一部を「間借り」して、独自の料金プランでサービスを提供する事業者です。「格安SIM」と呼ばれるサービスの多くが、このMVNOにあたります。 航空会社で例えるなら、JALやANAの座席を仕入れて、独自の旅行パックとして販売するHISやJTBのような存在です。

  • 日本の主なMVNO: IIJmio、mineo、OCNモバイルONEなど

楽天モバイルの歴史|MVNOからMNOへの道のり

ユーザーが混乱する最大の理由は、楽天モバイルが「MVNO」から「MNO」へと、その正体を変化させてきた歴史にあります。

~2020年:旧楽天モバイル(MVNO)の時代

2020年3月まで、楽天モバイルはドコモやauの回線を借りて運営する「MVNO(格安SIM)」の一つでした。この時代の楽天モバイルは、まさに「旅行代理店」だったのです。

2020年4月~:第4のキャリア(MNO)として本格始動

2020年4月、楽天モバイルは自社で構築した「楽天回線」によるサービスを正式に開始。これにより、MVNOから日本で4番目のMNOへと生まれ変わりました。「旅行代理店」が、自ら「航空会社」になったのです。

【現在の仕組み】「楽天回線」と「パートナー回線」のハイブリッドネットワーク

現在の楽天モバイルは、MNOとして自社回線を持ちつつも、それをauの回線で補う、という非常に賢い戦略を取っています。

メインは「楽天回線」:楽天モバイル自身の電波

楽天モバイルが自社で設置した基地局から発信される、メインの電波です。都市部を中心に、人口カバー率は98%以上に達しており、現在もプラチナバンド(Band 28)の整備を含め、エリアは日々拡大しています。この楽天回線エリア内では、データ通信が完全無制限で利用できます。

サポート役は「パートナー回線」:auの電波

楽天回線のエリア外や、電波の届きにくい場所をカバーするのが、パートナーであるauの回線です。これは「ローミング」という技術で、楽天モバイルユーザーは、追加料金なしでauの高品質な800MHz帯の電波を利用できます。

「Rakuten最強プラン」では、このパートナー回線利用時も、データ容量の上限や速度制限は一切ありません。

ユーザーにとってのメリット

このハイブリッドネットワークは、ユーザーにとって「MNOのメリット」と「MVNOのメリット(au回線の安心感)」を両取りできる、非常に合理的な仕組みです。 後発でありながらも、全国の幅広いエリアで安心して使える通信品質を確保できているのは、この仕組みのおかげです。この安心感があるからこそ、他社からの乗り換えも自信を持っておすすめできます。 乗り換えで最大20,000ポイント還元!楽天モバイルのお得なキャンペーンはこちら

楽天モバイルの回線に関するよくある質問(FAQ)

Q1. スマホの表示が「au」や「KDDI」になることがありますが、なぜですか? A1. それは、あなたのスマートフォンが現在、楽天回線ではなくパートナー回線(au回線)に接続していることを示しています。正常な状態であり、追加料金なども一切かかりませんのでご安心ください。

Q2. 自分で楽天回線とパートナー回線を切り替えることはできますか? A2. いいえ、できません。どちらの回線に接続するかは、スマートフォンが電波状況に応じて自動で最適に判断・選択します。

Q3. 昔の楽天モバイル(MVNO)と今の楽天モバイルは、全く別物? A3. はい。運営会社は同じですが、利用している回線網やサービスの仕組みは、全くの別物と考えていただいて差し支えありません。

まとめ:楽天モバイルは、auとも連携する「第4のキャリア」である

楽天モバイルの回線の仕組みについて、その正体を解説しました。

  • 楽天モバイルは、自社回線を持つ、ドコモ・au・ソフトバンクに並ぶ4番目の「MNO」。
  • 自社回線が届かない場所は、auの「パートナー回線」が自動でカバーする。
  • どちらの回線に繋がっても、データは無制限で利用できる。

「格安SIM(MVNO)」ではなく、自ら未来を切り拓く「MNO」であること。これが、楽天モバイルのサービスを理解する上で、最も重要なポイントです。