「楽天モバイルって、最近すごく契約者数が増えてるって聞くけど、本当?」
「モバイル事業はずっと赤字って聞くけど、この先サービスは大丈夫なの?」
「これから、何か新しいサービスや料金プランの変更はありそう?」
携帯キャリアを選ぶ上で、その会社の「安定性」や「将来性」は、私たちが安心して契約を続けるための重要な判断材料です。特に、第4のキャリアとして新規参入した楽天モバイルについては、その動向を気にしている方も多いのではないでしょうか。
【2025年10月最新】楽天モバイルの契約者数と現状
楽天モバイルは2025年10月上旬のプレスリリースで、MNO契約者数が950万回線を突破したことを公式に発表しました。8月に発表された900万回線突破から、さらに勢いが加速していることがわかります。
契約者数の推移
| 時点 | MNO契約者数(個人・法人合計) |
| 2024年12月末 | 約750万回線 |
| 2025年3月末 | 約820万回線 |
| 2025年7月7日 | 900万回線 |
| 2025年10月上旬 | 950万回線突破 |
2023年半ばに「0円プラン」を廃止した後の停滞期を乗り越え、2024年以降、その伸びは再加速しており、月間20万以上の純増ペースで堅調な成長を続けていることがわかります。
契約者数増加の背景にある3つの要因
この力強い成長の背景には、何があるのでしょうか。主に3つの要因が挙げられます。
①「Rakuten最強プラン」の圧倒的な訴求力
言うまでもなく、成長の最大のエンジンは「Rakuten最強プラン」そのものです。データ無制限で月額3,278円という価格設定と、Rakuten Linkによる国内通話無料という組み合わせが、大手キャリアの料金に不満を持つユーザー層を、強力に惹きつけています。
② プラチナバンド獲得による「通信品質」への信頼向上
かつての楽天モバイルの唯一にして最大の弱点であった「繋がりにくさ」。これを解消する「プラチナバンド」の運用が本格化したことで、「安かろう悪かろう」というネガティブな評判が払拭されつつあります。「品質も改善されたなら、乗り換えよう」と考えるユーザーの、最後の心理的ハードルが取り除かれた格好です。
③ 積極的なキャンペーンと楽天経済圏とのシナジー
楽天モバイルは、他社からの乗り換え(MNP)ユーザーに対して、常に数万ポイント規模の還元キャンペーンを実施しています。この強力なインセンティブが、契約者数増加の大きな推進力となっています。
モバイル事業の財務状況と黒字化への道筋
楽天モバイルの契約を検討する上で、事業の財務状況も気になるところです。楽天のモバイル事業は、基地局設置などの巨額な先行投資により、長らく営業赤字が続いてきました。しかし、最新の決算報告を見ると、その赤字額は四半期ごとに着実に縮小しています。
これは、契約者数の増加に加え、一人当たりの平均収益である「ARPU」が、2,500円を超える水準まで順調に上昇しているためです。楽天モバイルは、「2025年内の単月黒字化」を目標に掲げており、その達成は十分に射程圏内に入ってきたと言えるでしょう。
【2025年下半期】楽天モバイルの最新ニュースと今後の展望
- U-NEXTとの連携プラン開始:2025年10月より、動画配信サービスU-NEXTとセットになった新料金パック「Rakuten最強U-NEXT」の提供が開始されています。
- 法人契約の強化:個人向け市場での成功を基盤に、今後は法人契約の獲得にもさらに力を入れていくことが予想されます。
- 1,000万回線達成への期待:現在のペースで契約者数が増加すれば、2025年度末までには、大台である1,000万回線の達成も視野に入ってきます。
まとめ:楽天モバイルは、安定成長期に入った「第4のキャリア」
楽天モバイルの契約者数と、その将来性について分析しました。
- 契約者数は堅調に増加しており、2025年10月時点で950万回線を突破。
- 「最強プラン」「プラチナバンド」「キャンペーン」が成長の三本柱。
- 事業の黒字化も目前に迫っており、経営は安定軌道に。
サービス開始当初の不安定なイメージは、もはや過去のものです。現在の楽天モバイルは、日本市場における「第4のキャリア」としての地位を確固たるものにし、今後も多くのユーザーにとって魅力的な選択肢であり続けるでしょう。

