「さっきまで使えていたのに、楽天モバイルが急に圏外になった…」 「アンテナは立っているのに、なぜかデータ通信ができない…」
楽天モバイルを利用していて、このような「繋がらない」トラブルに見舞われると、非常に焦りますよね。原因がわからず、途方に暮れてしまう方も少なくないでしょう。
当ブログ「楽天モバイル大全」では、2025年7月4日現在の最新情報に基づき、楽天モバイルが「圏外」になる・「繋がらない」といった状況に陥った際に、ユーザー自身の手で試せる具体的な原因の切り分け方法と、その解決策を、この記事一本で徹底的に解説します。
「通信障害」や「エリア外」との違いについて
まず、この記事で扱うのは**「エリア内のはず、かつ大規模な通信障害も起きていないのに、自分のスマホだけが繋がらない」**というケースです。
- 楽天モバイル全体の通信障害を疑う場合は、まずはこちらの記事をご確認ください。
- → (内部リンク)「楽天モバイルで通信障害?繋がらない時の確認方法とリアルタイム復旧状況」
- ご自身の利用場所がサービスエリア内かを確認したい場合は、こちらの記事が役立ちます。
- → (内部リンク)「楽天モバイルのエリア確認方法|あなたの自宅や職場は繋がる?」
上記に該当しない場合は、原因はあなたのスマートフォン本体の設定や、SIMカードにある可能性が高いです。以下の手順を、簡単なものから順番に試していきましょう。
【今すぐ試せる】繋がらない時にまずやるべき応急処置
多くの場合、以下の2つの簡単な操作で問題は解決します。
① 機内モードのオン・オフ【効果:★★★★★】
最も手軽で、最も効果的な対処法です。 スマートフォンの設定画面やコントロールセンターから**「機内モード」を一度オンにし、10秒ほど待ってから、再度オフ**にしてください。 これにより、端末が電波を再検索し、正常に接続されることがあります。
② スマートフォンの再起動【効果:★★★★☆】
機内モードのオン・オフで改善しない場合は、スマートフォン本体を再起動してみましょう。 内部のソフトウェアで発生していた一時的な不具合が解消され、正常な状態に戻ることがあります。これも、あらゆる通信トラブルにおける基本の対処法です。
【スマホ本体の設定】中級者向けチェックポイント
応急処置で改善しない場合は、スマートフォンの設定を少し詳しく見ていきましょう。
① モバイルデータ通信がオンになっているか確認
意外な盲点ですが、何かの拍子に「モバイルデータ通信」がオフになっていることがあります。
- iPhone: 「設定」→「モバイル通信」で、「モバイルデータ通信」がオンになっているか確認。
- Android: 「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」で、「モバイルデータ」がオンになっているか確認。
② SIMカードの抜き差し・eSIMのステータス確認
- 物理SIMカードの場合: 一度電源を切り、SIMピンを使ってSIMトレイを取り出し、SIMカードを抜き取ります。金属面に汚れがないか確認し、再度しっかりと挿入してから電源を入れ直してみてください。接触不良が原因の場合、これで改善します。
- eSIMの場合: 「設定」→「モバイル通信(またはネットワーク)」の項目で、楽天モバイルのeSIMが「オン」になっているか、また「有効」として認識されているかを確認してください。
③ ネットワーク設定をリセットする
これは、Wi-FiやVPNなどを含めた、端末の通信設定全般を一度工場出荷時の状態に戻す操作です。(連絡先や写真などのデータは消えません)
- iPhone: 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」
- Android: 「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「ネットワーク設定のリセット」 リセット後、Wi-Fiのパスワードなどを再入力する必要がありますが、原因不明の通信トラブルに高い効果を発揮することがあります。
④ OSとキャリア設定をアップデートする
スマートフォンのOSや、通信事業者(キャリア)の設定が古いままになっていると、不具合の原因となることがあります。
- OSアップデート: 「設定」→「ソフトウェア・アップデート」などから、OSが最新の状態であるかを確認・更新してください。
- キャリア設定アップデート(iPhone): 「設定」→「一般」→「情報」と開いて数秒待つと、ポップアップが表示されることがあります。表示されたら、必ず「アップデート」を実行してください。
【原因の特定】上級者向けトラブルシューティング
上記全てを試しても改善しない場合、より深い原因を探っていきます。
① 料金の未払いがないか確認する
万が一、楽天モバイルの料金支払いが滞っていると、回線が利用停止になります。Wi-Fiに接続し、「my 楽天モバイル」にログインして、「ご利用料金」の項目で未払いがないかを確認しましょう。楽天モバイルは、シンプルで無駄のない「Rakuten最強プラン」を提供していますが、支払い管理は確実に行う必要があります。 月額3,278円でデータ使い放題!楽天モバイル「最強プラン」の詳細を見る
② 手動でネットワークを選択してみる
通常、スマートフォンは自動で接続する電波を選択しますが、これを手動で「楽天」に指定してみる方法です。 「設定」→「モバイル通信」→「ネットワーク選択」と進み、「自動」をオフにします。利用可能なネットワークの一覧が表示されたら、その中から「Rakuten」を選択してみてください。
③ 持ち込み端末の「対応バンド」が原因の場合
特に、他社で購入したスマートフォンを楽天モバイルで利用している(持ち込み)場合に考えられる原因です。その端末が、楽天モバイルが使用する必須の周波数帯**「Band 3」**に対応していない可能性があります。 この場合は、残念ながらその端末で楽天回線に接続することはできません。 (対応バンドの確認方法は、当ブログの「持ち込み端末の対応確認」記事で詳しく解説しています)
もし、お使いの端末が非対応だった場合は、楽天モバイルで販売されている、完全対応のスマートフォンへの買い替えを検討するのも一つの解決策です。 店舗に行かずにOK!楽天モバイル公式サイトで手続きする
まとめ:落ち着いて一つずつ。「切り分け」が解決への近道
楽天モバイルが「圏外になる・繋がらない」時の、ご自身で試せる対処法を解説しました。
- まずは「機内モードON/OFF」「再起動」の応急処置を試す。
- 次に、モバイルデータ通信やSIMの状態など「スマホの設定」を確認する。
- それでもダメなら「ネットワーク設定のリセット」が有効な場合も。
- 最終的に、料金未払いや端末の対応周波数帯といった「根本的な原因」を探る。
多くの場合、これらの手順のどこかで問題は解決するはずです。焦らず、一つひとつ落ち着いて試してみてください。それでも解決しない場合は、最終的に楽天モバイルのサポートセンターへ問い合わせましょう。